ホワッツ・ゴーイング・オン~ワイト島ライヴ1970~のDVDを観た!

ワイト島ライヴ敢行45年目にして、
初めてテイストのライブの全貌がほぼ明らかになりました!

今までシナー・ボーイと、ギャンブリン・ブルーズの二曲のみが
≪ワイト島1970~輝かしきロックの残像:DVD;オムニバス140分、
ビデオミュージックアーツより2004年発売≫で観ることができましたが、
今回はほぼ全曲8曲じっくりとワイト島でのライヴが堪能できます。

DVDは4部構成で、収録曲は以下の通り。

≪ホワッツ・ゴーイング・オン:ライヴ&ドキュメンタリー≫
収録時間:約77分

≪ワイト島ライヴ映像のみ≫
収録時間:約55分
1.ホワッツ・ゴーイング・オン
2.シュガー・ママ
3.モーニング・サン
4.ギャンブリング・ブルース
5.シナー・ボーイ
6.セイム・オールド・ストーリー
7.キャットフィッシュ・ブルース
8.アイ・フィール・ソー・グッド
《1970年8月28日 イギリス/ワイト島フェスティバル収録》

ボーナス映像≪ザ・ビートクラブ・セッションズ≫
1.イフ・ザ・デイ・ウォズ・エニィ・ロンガー
2.ハプンド・ビフォアー・ハプン・アゲイン
3.朝の太陽
収録時間:約16分
(1970年2月3日ドイツ、ブレーメンのラジオ・ブレーメンで撮影/同月28日放映)

≪ミュージックビデオ≫
1.アイル・リメンバー
2.ホワッツ・ゴーイング・オン
3.死神のブルース
収録時間:約7分
(ドイツSWR局作製)

ロリー・ギャラガー以前の≪原点ロリー≫を知る上で
欠かせないバンドであるテイストは、
1966年に結成、67年にレコードデビュー(シングルレコード)、
1970年10月に解散という、非常に短い間の活動期間と、
当時日本へはあまりその活動は伝わって来なかったのと相まって、
テイストに関して調べてみようと思われるファンにとって、
日本語での印刷物やその他資料は皆無といっていいぐらい
<謎>のレベルが高かったバンドだと思われます。 

また、音源に関しては正規アルバムはもとより、
ライヴブート、映像はyou tube等かブートDVDで観るしかなく、
テイストの軌跡を辿ろうとするファンにとっては困難が多い
バンドでもありました。

今回、話は前後しますが8月末にリリースされたボックスセット
≪I'll Remember≫で音でのテイストの軌跡と、
今回のこの≪ホワッツ・ゴーイング・オン ワイト島ライヴ1970≫の映像で、
ほぼ完璧にテイストの全てが網羅できるという、
非常に有難い内容となっています。

さて、この≪ホワッツ・ゴーイング・オン ワイト島ライヴ1970≫ですが、
1972年にリリースされたアルバム・≪ワイト島のテイスト≫の完全盤として、
CDは10曲、DVDは8曲収録されています。

既存のアルバム
≪ワイト島のテイスト≫の収録曲は6曲
(1. ホワッツ・ゴーイング・オン 2. シュガー・ママ 3. 朝の太陽
4. スィナー・ボーイ 5. フィール・ソー・グッド 6. なまず
(キャットフィッシュ・ブルース))で、
盛り上がり最高なところで終わってしまい、
え?これだけ?な、中途半端感ただよう構成でしたが、
そのモヤモヤした不満感が今完璧に解消される内容になっています。

≪ホワッツ・ゴーイング・オン:ライヴ&ドキュメンタリー≫を観ると、
冒頭20分は著名人のロリーさん/テイスト思い出話や
ロリーのマネージャーの弟・ドナルのテイストの歴史解説に続いて、
ワイト島のライヴへ繋がる造りで、
気が付くとテイストのライヴが始まる、という寸法で、
まさに非常に判り易い、
≪目で観るテイストとロリーさんの歴史(1948~1970)≫であります。

肝心のライヴですが、
今まで私は多数ロリーさんとテイストのライヴ映像を観て来ましたが、
これほど最初からハイテンションで
何かに取り憑かれたようにプレイしているロリーさんの姿は
見たことがありません。

最初から最後まで沸騰した、フルスロットル状態の,、
まさに『渾身のプレイの見本』と呼べる魂と根性の入ったプレイで
一気に駆け抜けてくれます。

ステージに上がる寸前に、
今までのメンバー同士の不和が爆発して、
解散を決めたそうですが、
それがステージに良い作用をしたのかどうかは映像を観れば分かります。

開演一曲目はメンバーお互い目を合わせることなく、
各パートに打ち込んでいますが、
曲目が進んでいくごとにメンバー各自が、
今日のプレイはいつもとは違う、という事を確認できてきたのか、
視線を徐々に合わせるようになっていくのが
別の意味での見どころではないかとも思えるぐらいに、
非常に緊張に満ちたステージになっています。

このワイト島のライヴですが、
既存の6曲入りアルバムでは、あまりの緊張感に、
各パートがお互いのプレイで喧嘩をしているように聴こえていたワタシは、
いつもお腹が痛くなっていましたが、
今回のこの映像を観て、ワイト島のライヴの裏話と、
そのただならぬ熱気と迫力にその腹痛の理由が分かった気がしました。

デビューシングルの作曲がロリーさんなのに、
レコードのクレジットがマネージャー名義になっていて
印税が入ってこなかったり、
テイストの二枚目のアルバムがかなり売れていたり、
アメリカツアーをしてかなりでギャラが入ってくるはずが
マネージャーに儲けをほとんど搾取されていたりで、
母親に借金をしていた事実や、
メンバーとの考え方の違いや、
ロリーだけ取りだたされる扱いに不満をぶつけられたりで、
色々バンド内で燻っていた火種がこのワイト島で爆発してしまい、
ステージに上がる前に大喧嘩勃発、
よっしゃ、解散しよう!という話が成立、
その後にすぐプレイしたという事だそうで、
ロリーさん自身いろんな思いもあったのと、
面倒な事からの開放感もあってか、神懸り的なプレイをしています。
≪カネとか欲とか、そんな事どーでもええ、
俺はただプレイするだけや!≫

ロリーさんが叫んでいるような気がします。

ステージはシンプル。何の仕掛けもありません。
ワイト島のステージて、こんなに小さくてショボかったの?とびっくりします。
45年前のバンドのライヴですが、この熱さは衰えません。

また、特典映像のボーナス映像≪ザ・ビートクラブ・セッションズ≫は、
ネットで検索すると出てくる映像です。

3曲の≪ミュージックビデオ≫は、
ドイツ南部シュトッツガルトにあるSWR局作製で、
いかにも60年代後半の西ドイツ
(それも南部のバイエルン地方とは違う、
悪趣味度の高いキッチュな南西部テイスト丸出し)で、
ヘンな乱痴気ドラマの一シーンでは?と思われるような内容。
バンドはチラチラっとしか出てこず、
気持ち悪いオッサン連中メインなので星二つ。

かねてよりネットで一部しかアップされていなかった
≪死神のブルース≫が降るバージョンで収められているのは有難いです。
あのゴミ集積所はフェスティバルの後片付けでなく、
マジでゴミ集積所だったのね。。。
ロリーさんの嫌そうな表情がなんとも言えません。

このクリップの冒頭に出てくるオッサン、
「バンドがどないなろうがワシの知った事やないわー!
要はカネさえ儲けてくれりゃええんじゃー!」な発言をしているのが、
元マネージャーの搾取王、エディ・ケネディ。
この発言を映像に盛り込んでいるのが、ドナル、グッジョブ!であります。

このDVDを買うのを躊躇しておられるロリー好きさん、
迷わず購入してください。

そのうちネットで誰かがアップするだろう…と
思われているかもですが、
これは所有する事に意味があります。

買わないと一生の損!
買いそびれると一生の恥!
内容はワタクシshinolezが保障します。

tag : Taste

コメント

§

損と恥は、一応回避しました!(^o^ゞ

§ Re: すろーはんど M谷 さま

グッジョブです!(^0^)

§

素晴らしすぎて言葉になりません。
ドナル、有難う!

§ Re: Kumiさま

ほんと、素晴らしすぎて表現の言葉が出てこないです。。。
映像を見だすととまらなくて、
もう、凄い、の一言しか出てこないです。

ドナル、本当にいい仕事してくれました。
ありがとう、ありがとう~(号泣)

§ ようやく観ました!!

半世紀近くの願望が叶いました!

ロリーは60年代後半の苦労を
地盤にしてそれ以後の活躍が
あったといま確信しました!

枯れ枯れに枯れたギター!
唸るようなボーカル!
刺さるようなスライド!
それに負けないリズム隊!
テイストはアイルランドの
先駆者だったのですね!

FBでもつぶやきましたが
ロリーとファンの方々、
関係者の皆様に感謝です。

それとここまで書いてくれた
Shinolezさんに感謝です。
いつもありがとうございます。

§ Re: ようやく観ました!!

>swec780さま

ほんと、やっと…という言葉がこれほど相応しい映像と音源はありませんね!
よく綺麗な状態で残っていたもんです。
フィルムも切れ切れに散在したりせずに、
ちゃんと繋がっていたようで何よりです。

この日の出来事が、
今後のロリーさんの活動と生き方を左右したとも言えますね。
いろんな意味で人生色々ですね。。。

それはさておき、
思うにこのライブの完全盤がもっと早く、
正規盤として70年代前半に出ていたら、
あまりの内容の素晴らしさに、
以後のロリーさんの活動はかなり制限されたかもです。

もっと早く出して欲しかった、と言われる方も居られるかもですが、
今から考えてみるとワイト島完全盤は
2015年リリースで間違っていなかったのかもです。

何はともあれ、
今こうしてテイストのワイト島のライブの全貌が
明らかになったことに感謝です!!

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